生後2ヶ月から、ワクチン接種をはじめましょう!
医療法人社団ふたば会
千葉県印西市竜腹寺350-2
TEL 0476-80-9611


こどもの病気の経過中によくみられる症状ごとに、ご家庭でのケアを説明します。
いわゆる「とっさのときの判断と対処法」ではなく、ウイルス感染症など一般的な病気の診断後、
「おだいじに」のあとのおうちでのケアを前提にしたものです。
薬の飲ませ方の工夫      熱があるとき    吐いているとき
下痢のとき    咳がつづくとき    かゆみがあるとき
病気の時、やさしく声をかけてもらったり、おでこに手を当ててもらうだけでも、安心して楽な気持ちに
なることがありますね。こどもは自分の病状や苦痛をうまく伝えられませんが、
「自分が病気の時どうしてほしいか、どうしたら楽になれるか」というふうに考えて接してあげましょう。


赤ちゃんや薬が苦手なこどもへの飲ませ方の工夫

ことばがわかる幼児には、まず薬を飲むことが「自分の病気を治すのに必要だ」ということを、その子にわかることばで説明してあげましょう。
それでも飲めないとき、飲みやすくする工夫として、以下の方法をあげます。 こどもは、日々成長しています。
いつかは飲めるようになりますから、お子さんに合った方法を工夫しながら、乗り切ってください。

簡単な方法

1)粉薬をごく少量の水で練って、上あごの奥につけ、飲み物を与える。
2)アイスクリームなどと一緒に食べる。
3)医師に甘いシロップを一緒に処方してもらい、混ぜる。
4)赤ちゃんには、粉薬は湯冷ましで溶かし、ほ乳瓶の乳首に入れて吸わせる。
(注意)赤ちゃんのミルクに混ぜると、ミルク嫌いになることがあるのでやめましょう

それがだめなら・・・

1)パンに塗る甘いクリーム(ピーナツ、ホワイトなど)少量を混ぜて、なめさせる。
  甘みで薬の味をかくします。

  注)薬と混ぜていることをこどもに教えない。そのクリームだけの味も教えない。
    チョコレート味のものは、テオドールには避けて下さい。強く効くことがあります。
2)コーヒー用ミルクなどの、小さな容器をよく洗い、
  1つの容器に、1回分の薬を水(味をつけてもよい)で溶かしたものを入れ、冷凍庫で固める。
  注)こどもに薬が入っていることは、教えない。
    この方法は、テオドールには用いないでください。苦みが増したり、急に効いたりします。

別の方法

坐薬などで処方してもらう解熱剤、抗生剤、気管支拡張剤に坐薬があります。気管支拡張剤には、貼り薬もあります。
複数の種類の坐薬を同時に入れても、問題はありません。坐薬の入れ方をよく読んで、痛がらせないようにしましょう。



熱があるとき

解熱剤は、一時的に熱を下げるもので病気を治す薬ではありません。また、熱は生体の防御反応ですから、下げなければならないものでもないのです。
高熱でも機嫌良くしているなら、使う必要はありません。熱のために食事がとれない、寝苦しいときに使用すると楽になります。

ポイントその1:熱をこもらせずさっぱりと

熱の上がりぎわは顔色が悪く、ひどく寒気がしてふるえが出たりしますね。こんなときはまずは保温。室温に配慮し、布団や毛布をかけてあげます。
熱が上がりきって寒気がなくなったら、薄着にして、室温も上げすぎないように気をつけて。
熱があるからとたくさん着せたままにしておくと、熱がこもってしまいます。
また、汗をかいたら下着やパジャマをとりかえ、夏はクーラーをかけるなど、快適にすごせるようにしましょう。

ポイントその2:気持ちよければ冷やす

氷枕や「冷えピタ」などは、直接熱を下げる効果はありませんが、それで気分がよくなるのであれば、また親ごさんが安心ならしてあげてOKです。
乳児の場合には、冷却剤による窒息事故の報告がありますので、注意が必要です。

ポイントその3:水分をとりましょう

いつもどおりに食欲があれば心配ありませんが、高熱の時はたくさんの汗をかくため、脱水に気をつけます。
白湯、麦茶、小児用イオン飲料などを十分に与えます。
不機嫌で飲みたがらないかもしれませんが、少しずつでも飲ませるようにしましょう。食欲がないときは、無理じいすることはありませんが、水分が多くさっぱりしたもの(果汁、ミルクセーキ、ヨーグルト、プリン、卵豆腐、冷製ポタージュなど)を少し冷やすなど工夫して、少しずつ食べさせるとよいでしょう。

ポイントその4:こんな時はもう一度受診しましょう

熱以外の症状(吐く、下痢、咳、発疹、ぐったりするなど)が出てきて、ひどくなってくるとき。
熱が4日以上つづくようなら、必ず受診して下さい。

〜 お風呂に入ってもいいですか?〜

発熱したときの入浴はとくに止める必要はありません。
高熱でぐったりしているときには負担になるので、止めたほうがよいでしょうが、微熱程度であったり、熱があっても元気なときには長湯をしなければ入浴はかまいません。
入浴や蒸しタオルで拭くなどして、さっぱりすれば気分もよくなるでしょう。


吐いているとき 

ポイントその1:苦痛をやわらげる

 こどもに安心感を与えてあげること。やさしく背中をさすってあげると、気分的に楽になります。
吐いたあと、うがいができる年齢のお子さんなら、させてあげます。吐いたものが口に残っていると気持ちが悪いものです。 また、吐いたもの、汚れたものはすぐに片づけてあげましょう。

ポイントその2:水分は少しずつこまめに

・吐いているときは、少量の水分を頻回に
・水分が十分とれるようになったら、「ふだんの固さの食事」を

軽い嘔吐なら、これでおさまることでしょう。

問題は、くり返し吐いている場合で、長時間口から水分がとれないと脱水が進みます。
おうちでできることとして、「吐いていても、少量ずつ与えることで腸からの吸収が期待でき、徐々に吐き気は治まる」という、新しい知見に基づき、以下の方法をご紹介します。

   1)吐いた後、子どもの表情が落ち着くのを待つ
   2)最初はスプーン1杯から、数分おきに様子をみて
   3)吐かなければ50ml・・100ml・・と増やす
     吐いたらまた1さじから「だましだまし」根気よく頻回に与えます。

母乳(ミルク)栄養児の場合は母乳(ミルク)を薄めずに少量ずつ何度も与えることでよいでしょう。
「乳幼児用イオン飲料」に、無理に変更する必要はありません。

下痢や嘔吐では、水だけでなくナトリウムなどの「電解質」も失われますので、水と一緒にこれらも補う必要があります。水や麦茶には電解質は含まれていないので、これらが添加された飲み物を飲ませます。
「乳幼児用イオン飲料」と指定して、薬局などで購入すれば手軽です(OS-1、アクアライトなど)。
いわゆる「スポーツドリンク」は糖分が多く、治療には適さないので注意して下さい。

またご家庭で簡単に作ることもできます。

〜カンタン「イオン飲料」のつくり方〜
  ・湯冷まし・・・1リットル
  ・上白糖・・・・大さじ4+1/2(40g)
  ・食塩・・・・・小さじ1/2(3g)

  以上をかきまぜて、飲みやすい温度にします。
  レモンやグレープフルーツの果汁を加えると、飲みやすくなります。

ポイントその3:こんな時はもう一度受診しましょう

早い時期から家庭で水分を与えることが脱水の予防、治療になります。しかし失った水や電解質に見合った補給ができているか、余病を併発していないかなど、判断が難しいこともあります。
上記の方法でもうまく水分がとれない、吐き気が改善しない、またぐったりするようなら、頑張りすぎずに受診して下さい。


下痢のとき

ポイントその1:おしりを清潔に

 下痢が続くと、おしりがただれやすくなります。
特に赤ちゃんの場合は、おむつをこまめに見て汚れていたらすぐ交換します。
お湯で絞ったやわらかい布などでおしりをやさしく拭き、乾いてからおむつをつけてあげましょう。
坐浴といって、洗面器にお湯をはり、その中におしりを入れて(座らせて)洗うのも効果的です。
ただれに塗り薬が処方されている場合は、おしりをきれいにして、乾かしたあとに塗ります。

ポイントその2:水分とふだんどおりの食事を

 乳児の場合は母乳やミルクはそのまま続けます。
従来は、お腹を休ませるという考え方から、ミルクを薄めたり、食事は軟らかいもの、と言われてきましたが、最近の研究で、絶食やお粥などを続けるとかえって腸粘膜の回復が遅れることがわかってきて、食事は普通に(といっても胃腸に負担がかかる食品は見合わせます)という考え方に変わりつつあります。
もちろん、食欲がない時は食べられるものでよいのです。
水分補給は、食事がとれるようなら湯冷ましや麦茶などでよいでしょう。

ポイントその3:こんな時はもう一度受診しましょう

処方日数をすぎても改善傾向にないとき、水分がうまくとれないときは受診して下さい。


咳がつづくとき

ポイントその1:苦痛をやわらげる
冬など室内が乾燥している場合は、のどをいためやすいので、加湿するとよいでしょう。
 水分の摂取は、のどの乾燥をやわらげ、また痰を出しやすくします。
寝るときは、仰向けより横向きに、また少し体を起こした方が楽な場合があります。

ポイントその2:こんなときはもう一度受診しましょう
 処方された薬、吸入などでも症状がひどくなるとき、息苦しさが出てくるときは、無理をせずに受診して下さい。

かゆみがあるとき

ポイントその1:患部をあたためず、清潔を保ちましょう

 かゆみがある場合は、患部を冷やすとやわらぎます。
 身体をあたためるとかゆみが強くなるので、暖房、衣類や布団にも気づかいを。
 皮膚を清潔にし、肌着をこまめにかえるようにします。入浴はぬるめのシャワーにします。
 衣類のゴムやフリルなどで患部を刺激していないか気をつけます。

ポイントその2:かきむしらないように

かきむしらないよう、爪は短く切りやすりで丸くしておきましょう(切りたての爪もまた鋭いものです)。
 患部の範囲が小さければ清潔なガーゼで覆うか、場合によってはミトンで手をカバーします。

ポイントその3:こんな時はもう一度受診しましょう

患部が広がる、かきこわして化膿するなど、症状が悪化するときは受診して下さい。